ルームシェアに多いお金のトラブルを避けるための6つのポイント
ルームシェアに多いお金のトラブルを避けるための6つのポイント
ルームシェアをする上で最も避けなければならないトラブルの一つは金銭に関することだと思います。ただ実際はお互いの信頼関係や生活の慣れから少しずつ感覚がルーズになっていったり、余り厳密に管理するのは自分も面倒くさいし相手にも気が引ける等の理由で当初から適切な管理の計画をしないようなことが起こりがちです。
そこで今回は、ルームシェアでの金銭トラブルを避けるために考えておいた方が良いポイントをいくつか挙げてみたいと思います。ルームシェアを行う方々それぞれの考えや個性により、実際の生活に見合った適切なお金の管理の仕方は少しずつ異なってくると思いますので、考えるべきポイントを挙げることで金銭面のリスク管理を検討する為の参考になればと思います。
1. 定職についている、またはある程度貯蓄のある人とルームシェアをする
まずは当然といえば当然ですが、経済状態がより安定している方をルームメイトに選ぶ方が安心です。
ルームシェアをする目的は様々で、ある程度お金に余裕があっても、楽しいルームシェア生活を満喫するために始めた方も多くいます。しかし、ルームシェアを開始する目的のうち、できれば安価に暮らしたいことが多く挙げられるのは間違いありません。
もちろんそういった目的の元にルームシェアを始めることはいいことだと思いますが、極端にお金がない人とのシェアは、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性もあります。
そのため、会社員などの定職についている方や、ある程度の貯蓄がある方とのルームシェアが安心です。また、そうでない方だとしても、最初のルール作りの際に、賃料の1か月分~2か月分程度を互いにデポジットとして出し合うことで、どちらかが急にお金を出せなくなっても大丈夫な仕組みにしておくなど、トラブル予防をしておいた方が良いでしょう。
2. 金銭感覚が近い人とルームシェアをする
一緒に生活をする以上、光熱費だけでなく、ティッシュや洗剤などの消耗品など様々なものを共有しなければなりませんが、一個一個の出費についてその都度半分ずつ出し合っていくのは大変な負担ですから、諸経費をあらかじめ出し合ってその中から出していくといったやり方をされる方が多いと思います。
しかし、洗剤一つにしたって、高級品がいい人もいれば気にしない人もいます。暖房やクーラーもずっとつけていたい人もいれば、節約したい人もいます。
ある程度の生活習慣や金銭感覚の違いは話し合って解決できますが、大幅に考え方が違ってくると、なかなか話し合いでは解決できませんし、誰かが大きく譲歩しなければいけなくなってしまいます。
ですので、これらについては、ルームシェア生活を始める前に話し合い、考えておかなければならない事柄だと思います。
3. シェアメイトが退去するときの家賃負担について
シェア生活をする以上、別れの時はやってきます。喧嘩別れなどもあるかもしれませんが、やはり結婚や転勤など生活スタイルの変化が一番考えられる原因で、それは避けようがないことです。
持家でシェア生活をしているのであればいいのですが、賃貸でシェア生活をする場合は、相手がいなくなった後の家賃について考えなければなりません。3人でのシェア生活でもこれまでの1.5倍、2人でのシェア生活ならばこれまでの2倍の家賃を払わなければならなくなります。
そのため、シェア生活を始める前から、そのことを想定し、退去の際のルールを考えておかなければなりません。
例えば、1人でも抜ける場合はシェアそのものを解消するのかどうか。継続するとして次のシェアメイトを探すのかどうか。シェアメイトを探すとしてどれくらいの期間がかかるのか、そしてその期間を考えて、退去は何か月前までに申告するルールにするべきか。
ルームシェアを始めるときは、心が躍っているので、なかなか冷静な判断ができないものですが、物事を始めるときは同時に終わり方についても考えておかなければならないと思います。
4. 通帳や印鑑などの重要品は持ち込まないか鍵のかかるスペースへいれる
実家などシェア住居以外に物を置けるスペースがある人は、通帳や印鑑などの重要品、金銭は持ち込まないことが理想ですが、そうはいかない人も多いでしょう。
そういった人は鍵のかかる引き出しやたとえ鍵がかからなくても他の人がわからなそうな場所に保管しなければなりません。
部屋に鍵がかけられる物件ならば、鍵をかけたほうがいいですが、鍵をかけても本気で盗もうとされたら、どうにもしようがないのが共同生活というものです。
人間は弱いものですから、お金が苦しいときに共同生活者のお金や価値のある持ち物を見てしまうと、ついつい出来心がうまれてしまうものです。お互いの幸せのためにも、金銭的な価値のあるものや重要品は相手に見えないようにしてあげることが礼儀です。
5. 共有スペースの物が誰のものかはっきりさせておく
冷蔵庫や共有スペースなどに物を置く際は、共有のものなのか個人のものなのか、はっきりさせておかなければいけません。
特にシェアメイトのうち誰かが退去するときなど、誰のものだったかもめることにもなりかねません。
ルームシェアを始める際にみんなでお金を出しあって買うときには、途中で退去する人が出たらどうするのか、全員で退去するときはどうするのかなど、あらかじめ決めておく必要があります。
6. 金銭のやり取りは必ず帳簿に残す
月々の賃料の分担や光熱費などお金のやりとりが必ず発生するのがルームシェア。ですが、人間は忘れやすい生き物なので、つい払った気になったりしてしまうものです。
そんなときシェアメイトに払ってくれとはなかなか言いだしづらいものですし、そこで言い合いになってしまうとせっかくの快適なルームシェアが一気に険悪なものになってしまいます。
仲の良い関係だからこそ、お互いのために帳簿や表計算でしっかり管理し、特に金額の大きい賃料などのやりとりについては、お互いに確認印やサインをしあえるようなものを用意しておくのが良いと思います。